入院してから4日間が経とうとしていた。その時の心境を記しておく。
「何もない部屋で、まだ何も治療といった治療はしていません。こんなことをしている間にも家のことをすべて家族に任せている申し訳なさ。入院するまでも家族が大変なのをわかっていながら酒の事ばかりを考えていました。いつからこんなに酒の事ばかりを考えるようになったかはわかりません。いつも酒の悪魔に憑りつかれているような気分で、酒を飲めばこのあっくまが消えてくれるのではないかと思い、ただただ目の前の酒を飲んでいました。入院直前は酒を飲んでもこの酒の悪魔が消えることはないとわかっていながらも飲むしかなく、酒に支配されていました。体がボロボロになる前に入院を勧めてくれた妻に感謝しています。もう一度家族みんなで笑って過ごせるよう、酒の事や、過去の自分の事をすべてさらけ出し、振り返り、ゼロからやり直したいです。」
入院4日目の夜は夢を見た。家のソファに座っていた。私は立ち上がり「子供たちを迎えに行ってくるね」と妻に声をかけ、靴を履き鍵を手に取り玄関の扉を開ける。一歩外に踏み出したところで目が覚めた。
また、何もできない一日を過ごした。
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