入院2日目の明朝、首の痛みで目覚めた私。いつもと違う枕で寝たためだろう。また、目覚めた瞬間に違和感を感じるほどの大量の寝汗を掻いていた。きっと悪夢でも見ていたのだろうと思いつつ、もう一度眠りにつこうとしたがなかなか眠ることもできない。
しばらくすると尿意を催した。トイレに行くといっても、すぐ目の前にトイレはあるのだが。。。その日の朝は検尿をとる必要もあるが壁も何もない丸見えのトイレで用を足すのが億劫で寝ころんだまま、ぼんやりと天井や壁を眺めていた。
すると突然部屋の明かりがつき看護師と思われる二人が部屋に入ってくる。採血をするそうだ。採血をしながら「これから頑張ってくださいね」と言葉をかけていただき、少し心が落ち着き、もう一度眠りにつく。
入院して初めての朝食が部屋に届けられた。ジャムパンと牛乳、温かい味噌汁。簡単な朝食ではあるが温かい汁ものが飲めるだけでとても有難かった。朝食後、歯を磨いているとにわかに廊下が騒がしくなる。耳を傾けていると、どうやら隣の部屋の患者が便失禁してしまったというような内容が聞こえてきた。
年齢や症状の程度が人それぞれ違うことはわかっていても、そのような患者と同じ病棟にいるという現実はより一層私の気持ちにダメージを与えた。とともに、やはり私という人間はまだまだ自分の病を認められない、大きなプライドの塊であることを強く自覚した。
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