アルコール依存症入院治療「入院してから知ったルール 食事編」

アルコール依存症入院体験談等

今回は入院中の食事、主に病院食のルールについて、今後入院される方の参考までに書き記しておく。

入院中に口にできる食事は、1日3回の病院食持ち込んだ食品院内コンビニで購入した食品ウォーターサーバーの温かいお茶・水・白湯となっており、それらに関して順番に紹介していく。

病院食について

まずは、1日3回の病院食について。こちらは前の記事でも少し紹介したが、毎日8時に朝食、12時に昼食、18時に夕食と時間が決められている。

献立表は廊下に貼り出されており、毎週更新されるのでその週にどのようなメニューが出るのかは献立表を見れば確認できるようになっている。献立表にはカロリーや栄養素の成分が細かく表記されているため、自分がどんな栄養素をどれくらい食べたかがわかるようになっていた。もちろん栄養士の計算のもと作られた献立のため、何も考えずに食べても十分健康的な食事をとることができる。

味付けは、いわゆる病院食という感じで薄味だが素材のバリエーションも多く、入院中は飽きずに食べることができた。私が入院したタイミングはクリスマスと正月をまたぐ日程だったためお節やケーキなど特別なイベントメニューも用意されていた。

個別で栄養管理が必要な患者用に何種類かメニューが用意されており、同じ料理でも減塩になったり、アレルギーがある人はアレルギー食品を他の食品に置き換えたメニューを出してもらえる。

また、ほぼ毎朝食牛乳と白飯が出るのだが事前に看護師に伝えておけば、牛乳はジュースに、ご飯はパンに変更することができ

さらに、毎食の白飯が足りない場合、白飯の量を大盛または特大盛に変更することができた。

ご飯の量や、好き嫌いへの対応なども柔軟に対応してもらえるんだね

食事内容の変更はいずれも医師の許可が必要な場合があるため、持病などがある場合は変更できない場合もある。もし好き嫌いがある場合や、アレルギーがある場合は入院前に確認できるなら確認しておいたほうが良いだろう。

持ち込みのお菓子や調味料について

入院中は自分で持ち込んだ食べものや差し入れしてもらったもの、週1回の買い物で院内のコンビニで買った商品を食べることもできる。ただし、持ちこみできる食べ物はかなり制限されており、基本的には下記のものがメインになる。

持ち込み、差し入れ可能な食べ物

ふりかけ・梅干し(市販のもののみ持ち込み可、しょうゆ、のりなどの調味料は不可。また容器がガラスのものも不可)

インスタントコーヒー、紅茶、ジュース、お茶(ただし、ペットボトルとガラス容器は不可、ふたが開閉できるタイプの缶も不可)

お菓子(市販のもののみ持ち込み可、常温で長期間保存できるものに限る。ガムやハイチュウなど喉に詰まりやすいものも不可)

ふりかけと、お菓子類は特にほとんどの患者さんが持ち込んでいた気がする。

おかずが薄味に感じる人が多いみたい。

院内コンビニで購入できるもの

病院内のコンビニで購入できる食べ物は上記の持ち込みできる食べ物のほかに、購入してすぐに食べるという条件付きで下記のものも購入できた。

アイス

冷蔵保存タイプの飲料(マウントレーニアなど)

コンビニではパンやおにぎりインスタント麺なども販売しているがそれらは購入できないよう制限されていた。

飲食のタイミングとルール

持ち込みの食べ物に関しては、自由時間と食事の時間であれば基本的にいつでも飲食可能であった。自分のベッドで食べてもよいし、シェアルームで食べてもよい。また、ウォーターサーバーは24時間使用することができた。冷蔵庫はないため、ジュースなどを冷やすことはできない。

ただ、異常に食べ過ぎる患者が多いため、私が入院していた病棟では、15時のおやつの時間にだけお菓子を食べてよいという制限を受けている患者も多かった。また、お菓子や飲み物の量に関しても看護師に管理されている患者がいた。制限をされていない患者も、シェアルームでは空気を読んでおやつは15時頃に食べる人が多かったように思う。

また、食べ物を他の患者にあげたり、もらったりすることは禁止されていた。これはかなり重要な事項で他人にお菓子を渡しているのがバレた患者は、それ以降お菓子禁止になるか、ひどいと隔離保護病棟に移されていた。

以上、入院してから知った食事のルールについて紹介した。このルールは病院によって違いが多いためなるべく入院前に確認しておくことをお勧めする。

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