アルコール依存症入院治療「精神科隔離保護病室内での軽い運動、入浴」

アルコール依存症入院体験談等

風呂は週に2回。今日はその日だ。せっかく思い切り汗を流せるのだからと思い、風呂の時間が回ってくる前にできるだけ汗を掻くべく、有酸素運動をしてみる。汗だくで浴びるシャワーは格別に違いない、という魂胆である。なんとなくケチ臭い、がそれくらいのことを考える余裕が若干出てきた。

隔離された病室は無愛想でだだっ広い、寂しい空間だがストレッチや軽い筋トレをするには丁度良いスペースだ。スクワットや腕立て伏せなど、思いつくままにインターバルなしでバタバタとやってみる。床が固く少し冷たいので布団が敷いてある一枚の畳の上でストレッチをするが一畳だとやはり少しばかり狭かった。

ハアハアと息が上がりながら、体が火照ってくる。ただ、思ったほど汗は搔かなかった。じんわりと上半身が汗で湿ってきたような感覚はあるが少し拍子抜けだなと思いながら風呂の順番を待った。

予定より2時間ほど遅れて風呂に呼ばれた。隔離されているため、風呂も隔離された状態で入る。ぎゅうぎゅうに入れば10人程が入浴できそうな浴場が一人貸し切り状態だ。湯舟の湯は常に出しっぱなしでまさにかけ流し状態である。

「ゆっくり入ってね」と看護師の方に言われるがなんとなく気が引けて早めに切り上げた。それでも貸し切り風呂とは大変気持ちのよいものだ。全身に心地よい温かさをまとったまま病室へ戻り、そのまま布団に入った。風呂上がりにそのまま潜り込む布団の感触もまた最高だ。まどろむように昼間から深い眠りについた。

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