アルコール依存症入院治療「精神科閉鎖病棟での生活。プライバシーの少ない入浴とトイレ事情」

アルコール依存症入院体験談等

入浴について

以前の記事でも書いたが、閉鎖病棟入院中は入浴は週に2回と決まっていた。入浴のある日は、同じ病棟フロアの患者が全員1日で入浴する必要があるため、朝の回診が終わり次第慌ただしく順番に次々と患者が浴場に呼ばれた。浴場は一度に5~6人程しか入れないため、一人上がれば一人入るというような感じで入浴を進めていく。

入浴時間が一人何分までと決められているわけではないが、後ろに待っている人がいるのであまり長い時間湯舟に浸かることはできなかった。それでも、何日間か分の汗をすっきり流せる入浴の時間は入院中の貴重なイベントであった。

入浴は週2回

ココロも体もすっきりできる貴重で待ち遠しいイベントだ!

入浴の際の石鹸・シャンプー・リンス・タオル・洗面器は自分で準備が必要だ。入院の時に持ち込んでもよいし、入院後に購買で買うこともできた。ただし、生活費が苦しくて、購入できない場合は病院が用意した石鹸を使うこともできた。また、自分で入浴が困難な患者は入浴介助がある。

ドライヤーは病棟内に持ち込み不可のため、病院が用意した共用のドライヤーを使用していた。2台しか用意されていないため、これも患者同士で順番に使用。また、入浴後に洗濯をする患者が多いため入浴の日にはランドリーが混み合うことが多かった。

トイレについて

トイレは男子便所、女子便所と多目的トイレがあり、男子便所は個室が4つと小便器が4つある。女子便所の個室数は不明だが、多目的トイレは病棟内に2室だった。

多目的トイレは車いすの患者と足が悪い患者のみ利用可能であった。ウォシュレットは多目的トイレにのみ設置されている。

トイレには看護師が度々見回りに来るため、長い時間個室にこもっているとドア越しに声を掛けられる。患者が個室内で倒れたりしていないか確認するためだ。また、トイレの個室には個室ごとに緊急呼び出しボタンも備え付けられていた。

トイレの手洗い場と洗面所は併用となっているため、朝の洗顔や歯磨きはトイレの洗面所で行う。

トイレの奥のスペースにオストメイトの洗浄台もあり、寝たきり患者のおむつなどをそこに流すようになっていた。結構臭いが洗面所まで来ることもあった為、歯磨きなどをするのはタイミングを見計らって行ったほうが良いだろう。

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