アルコール依存症入院治療「精神科隔離保護病室での入浴事情」

アルコール依存症入院体験談等

昼食を執りひと眠りした後、入浴の時間が回ってきた。入院直後は入浴のシステム自体もよくわかっていなかったのだが、隔離保護病室にいる間も、ほかの患者と同じように1週間に何回か入浴ができるようだ。入浴の時間はコロナ禍の関係もあり、隔離保護病室の患者は一人ずつ順番に呼び出されて入浴するという決まりらしい。

看護師さんに呼び出されてお風呂に向かいながら、「今日の入浴はあなたが一番最後だからゆっくり入って大丈夫よ」と言われたが、慣れないもので全くゆっくり入る気になどなれず、その日は湯舟には浸からずシャワーだけ浴びて上がる。浴槽は5人から6人くらいは入れるくらいの広さでシャワーは5台設置されている。入浴中も看護師さんが浴室に居て患者の様子を見ているので、慣れるまではなかなかリラックスできない状況だ。

それでも温かいお湯で体を流すと気持ちもサッパリとリフレッシュするものだ。風呂上りに病室に戻り、軽くストレッチをして体をほぐした。入浴は入院中の大きな楽しみのひとつだが、この環境に慣れてしまってはいけないのだ、治療して退院することが目標なんだと考えると、なんとなくモヤモヤとした気持ちも沸き上がり反省した。

お風呂セットが必要です

ちなみに、この病棟ではシャンプー、リンス、ボディソープ、洗面器は自分で持ち込んだものを使うのだが、金銭的に余裕がない患者は病院の用意した石鹸を使うこともできるようだ。ドライヤーは病院が用意した共用のものを使用するため、お風呂上りには脱衣所でドライヤー待ちができる。剃刀は持ち込み禁止のため髭をそりたい場合は、お風呂ではなくナースステーションに行き、自分で持ち込んだ電動髭剃りを使う必要がある。私は電動髭剃りを持っていなかったのでナースステーションでハサミを借りて伸びた髭を切らせてもらった。もしこれから同じような病棟に入院する方がいれば参考までに、閉鎖病棟での入浴について記しておく。

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